カードローンの申込方法を徹底解説!手続きのポイントと注意点

一般的なカードローンの申込方法

本ページは、申込時の注意事項を中心に案内していますので、関連する「クレジットカード及びカードローンのカード発行までの流れ」も合わせて読んでいただくと全体の流れやポイントが理解しやすいと思います。

申込とは?その目的と定義

申込とは、売買、請負や委任等の法律的効果を目的とした二つ以上の意思の合致を目的とする最初の行為を指します。例えば、カードローンの場合、借入を必要とするものが資金を必要とする理由や目的を明確にした上で、借入希望額を銀行等の金融機関、信販会社を含むクレジット会社及び消費者金融業者(以下「金融機関等」という)に通知し、必要な手続きを進めます。借入を行う目的はさまざまで、カードローンにおいては「日常の生活費」や「レジャー・趣味」など、多種多様なニーズに応じたものが一般的です。

よく使われる申込の種類

金融商品の申込にはさまざまな種類がありますが、その中でもカードローン申込は比較的日常でよく利用されるものの一つです。他には、クレジットカードの申込や住宅ローン、自動車ローンなど、生活のさまざまな場面に応じて多様な融資方法が存在します。特にカードローンの申込では、多くの場合「資金使途自由」で利用目的が柔軟に認められています。ただし、ギャンブルや他社借入の返済を目的とした申込は審査の際にネガティブな影響を与えるため申込を拒否される可能性があります。

申込に必要な準備物とは

申込を進める際には、いくつかの事前準備が必要です。カードローンの申込の場合、基本的には以下の書類を揃える必要があります。

  • 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
    健康保険証等の場合は、別途住民票、公共料金の請求書を含めて2点
  • 収入証明書(給与明細や源泉徴収票など)
    50万円を超える借入及び他社借入を含む借入総額が100万円を超える場合
    なお、他社借入を含む借入総額が年収の3分の1を超える金額の借入を希望する場合にも確認のため必要です。しかし、結果的に3分の1を超えた場合は貸付は受けられません。
  • 金融機関が指定する申込書

また、一般的には「資金使途自由」ですが、使用目的(例:日常の生活費、趣味や旅行など)を明確にすることも求められる場合があります。事業性資金を目的とした借入は対象外となりますが、事業性資金に限定したカードローンも存在しています。適切な借入目的を事前に考えておくことが、スムーズな手続きの鍵となります。事前準備をしっかり行うことで、申込プロセスをよりスムーズに進めることができます。

申込プロセスの流れ

事前準備の重要性とポイント

申込の承認を得るためには事前準備が必要です。カードローンの申込では、申込書に正確な情報を記載する必要があります。準備の段階で、上述の申込に必要な書類を揃えることを忘れないようにしましょう。さらに、信用情報に不安がある場合は申込準備段階で自分の信用情報を確認しておくことも有効です。過去5年間に支払い遅延や複数の借入がある場合は、審査に影響を与えることがあります。申込金融機関と保証会社を確認し。そして、それらがどこの信用情報機関を利用しているかと自分の過去の利用したクレジット会社の信用情報機関を調べマッチングさせます。

 

さらに、その個人信用情報機関に登録されている自分のクレジットヒストリーの開示請求を行えば概ね申込みの合否の判断はつきます。その上で、現在の借入残高や収支バランスを事前に確認しておくと良いでしょう。なお、申込時点で現在の利用分の支払いが1日でも延滞している場合は、その延滞している金融機関等にも、またその金融機関等が保証を行っている場合にも承認が得られることはありません。現在までクレジット等の分割払いで遅延等の履歴が無ければ自身の個人信用情報を調べる必要はありません。

申し込み手続きの基本ステップ

申込手続きは、いくつかの基本ステップを経て進められます。まず、借入先を選定します。カードローンの場合、金利や条件が金融機関等ごとに異なるため、複数のサービスを比較することが重要です。

 

次に、申込フォームへの記入・入力を行います。ここでは、個人情報や勤務先情報等の属性情報、さらに「申込動機」や「借入目的」の記入欄があれば記載します。「日常の生活費」や「家族の支出」なども含めて正確に事実を記入することが審査通過の鍵となります。ギャンブルや投資及び既存債務返済資金などの目的は避けた方が無難です。

 

虚偽の申込を行うと信用情報機関の個人情報と不整合が生じ矛盾する項目を調査されます。さらに、虚偽の内容が確認されれば申込を断られる可能性が高くなります。その後、他の金融機関に申込を行っても申込情報が記録されていますので、「複数申込で資金的に困窮の状態」や「他社が申込を断った可能性」と見なされます。そのため、断られる可能性が一段と高まり、益々信用度は低下していきます。この様に短期間の申込情報が多く新たなクレジットの申込に影響を与える状態を「申込ブラック」と言います。申込情報を含む照会情報は6ヶ月間記録されますが、その後削除されます。

 

信用情報機関に登録の勤務先と申込に記載の勤務先が一致しなかった場合は、勤務先への在籍確認が行われることがあります。審査を通過し、契約手続きが完了するとローンカード発行され融資が受けられます。また、ローンカードが発行される前に振込で融資する方法もあります。

申込時のよくあるミスと対策

申込時によくありがちなミスには、記載内容の不備や不正確な情報の提供があります。特に、住所や電話番号などの基本情報の誤りがトラブルを招く原因になります。不正確な情報は審査に悪影響を与えるため、内容をしっかり確認してから提出・入力しましょう。住所、勤務先及び電話番号の属性情報はほとんど把握されていると考えても間違いありません。クレジット等の利用が無いと思っていても、携帯電話の本体を分割で購入し(通話料金に上乗せして)支払っている場合もクレジット契約をしていることになり信用情報機関に登録されています。また、金融機関等の中には電話番号の情報をデータベースで保有しており契約者名と住所が確認することができます。

 

複数の金融機関に同時に申し込みを行う「多重申し込み」も避けるべきです。直近2日間程度で2~3件の申込情報が記録されている場合、上述の通り「複数申込で資金的に困窮の状態」や「他社から申込を断わられた」ために申し込んできたと判断されるため、断られるケースが多いです。

申込成功のポイント

適切なタイミングで申込を行う方法

申込を成功させるためには、適切なタイミングを見極めることが重要です。特にカードローンの場合、申し込みを行う時期によって審査通過率が変わることがあります。たとえば、複数の金融機関に同時に申請する「申込ブラック」状態を避けるため、同時期に多数の申込を控えることがベストです。

 

また、急ぎで資金を必要としておらず、緊急時の保険としてローンカードを保有しようと考えている場合は、自身のクレジットの利用が少なく収入が安定している時期に申し込むことも効果的です。勤務先の在籍確認は全てではありませんが重要視されるため、就職直後や転職直後は、在籍確認がスムーズに行われないことがあるため、ある程度勤続期間を経てからの申込がおすすめです。

申込書類記入時の注意点

ペーパーベースで申込をする際には、文字は上手くなくても丁寧に記入しましょう。記入個所からはみ出したり走り書きや殴り書きは、自動審査ではあまり影響はないかもしれませんが、目視審査の場合は審査担当者に、慎重ではない、雑であるとかルーズな性格であるといった悪印象を与えることがあります。

よくある質問とトラブル対応

申込審査が遅れている場合の対処法

カードローンの申込審査は、どこもスピード審査を掲げており当日か、遅くても3日以内に結果の連絡があるのが一般的です。審査が遅れている場合でも3日程度は待った上で、審査状況を確認する方がいいでしょう。なお、申込内容に不備があったり、在籍確認や追加の収入証明書が求められることがあります。そのため、金融機関からの連絡を見逃さないよう、メールや電話の着信もこまめに確認しましょう。

申込内容に誤りがあった場合の修正方法

カードローンの申込内容の誤りに気が付いたら、早めに修正手続きを行うことが重要です。軽微な誤り(例えば住所や電話番号の記載ミス)であれば、金融機関に連絡し、修正処理を依頼することができます。特に、登録した情報が審査業務に影響を及ぼす可能性があるため、間違いを放置しないことが重要です。

申請却下(否決)時の対応

カードローンの申込みが却下された場合、同じ金融機関に再申請しても承認を得られる可能性は極めて低いです。原因を調べて、心当たりがあれば他の借入先を見つけ再度申し込む必要があります。その際、同じ信用情報機関に信用情報の照会が行かないように借入先を選ぶ方が可能性は高くなります。却下の判断に対して全く納得がいかない場合は、借入申込先に問い合わせした方が良いです。却下の理由は教えてくれませんが、借入申込の誤解やミスの可能性があれば再審査の可能性があります。

 

例えば、信用情報機関の情報の中に判別の付け難い類似情報があって、それが原因の場合は進展する可能性があります。特に、続けて違う金融機関等でも断られる場合はネガティブな類似情報がある確率が高いです。現在は、氏名が漢字表記になっていますので少なくなっていますが、カタカナ表記の時代は比較的類似情報とのマッチングがありました。なお、結婚して姓が変わってもネガティブな情報は特定される場合がありますので登録信用情報を甘く見ない方が良いでしょう。