キャッシングとカードローンの定義
クレジットカード及びカードローンは類似商品ということもあって返済方式も同じか類似した方式になっています。一方で、金融機関や金融業者等の貸主によって新しい返済方式も考えられ複雑化し特徴的な返済方式も見受けられます。ここでは、基本的な返済方式を分かり易く説明いたしますが、現在ではほとんど利用されていない返済方式を含みます。また、クレジットカードの場合ショッピングクレジットでは利用出来るもののキャッシングでは利用出来ない返済方法もありますのでキャッシングに絞って説明いたします。
このページはリボルビング払い方式を除く主にカードキャッシング及びローンカードの支払い方式を案内していますので、リボルビング払い方式については、「クレジットカード及びローンカードのリボルビング支払方式」のページをご覧ください。
本サイトのキャッシングの定義はJCBの定める1回払いに限った貸付の定義では無く、クレジットカードによる貸付全てを言います。
キャッシングについては、クレジットカードでの融資機能や、融資専用のローンカードを使用して、インターネットや銀行のATM(CDを含む)などから借入れできる全ての融資サービスを指すこともあります。一方、狭義のキャッシングはクレジットカードに付帯するキャッシング機能、所謂カードキャッシングのことを指すことが多く、カードローンは、融資専用カード(ローンカード)を介して融資することを指しカードキャッシングとカードローンを分けています。本サイトでは、キャッシングとはこの狭義のキャッシングを言いカードキャッシングとカードローンを分けて扱います。
キャッシング及びカードローンの返済方式の種類
キャッシング及びカードローンの返済方式は概ね下記の通りですが、貸付元によって採用する支払方式は違ってきます。
- マンスリークリア(1回払いまたは一括払い)
- 回数指定分割払い
- 定額リボルビング払い
with out方式(with in方式)元金(元利)定額リボルビング払い
残高スライド元利定額リボルビング払い
借入時残高スライドリボルビング払い
ボーナス併用残高スライド元利定額リボルビング払い - 定率リボルビング払い
リボ払いを除くキャッシング及びカードローンの返済方式の内容と特徴
マンスリークリア(1回払いまたは一括払い)
マンスリークリアは1回払いの返済方式で、売上締切日(一般的には月末)または約定返済日までの売上分を翌月、売上締切日の翌日以降から月末までの売上分を翌々月に一括で支払う方法です。マンスリークリアの支払額は、ローン会社によって支払上限額が制限されている場合がありますので、制限金額を超えた場合は支払方法を一旦リボルビング払いにして借入、翌月に繰り上げ返済を行なえば大丈夫ですが、繰り上げ返済の不可日が有ったり、予め繰り上げ返済の申請が必要なローン会社もありますので良く調べて手続きしてください。
なお、マンスリークリアは銀行系クレジット会社のショッピングクレジットの返済に分割返済が認められていなかったときに多用されていましたが、分割返済が解禁された現在でもローンと違ってカードショッピングでは主流です。
回数指定分割払い
クレジットカードのキャッシングやカードローンの返済において回数指定分割払い方式はリボ払いに置換えられたため現在では皆無に近い状況です。但し、クレジットカードのシッピングクレジットでは現在でも利用出来ます。以前は金利計算はアドオン方式でしたが、現在は元利均等返済方式を採用しています。
回数指定分割払いとリボルビング払いは全く異なる返済方式では有りません。返済を決定する要因の中で何を固定するかだけの違いです。
例えば、回数指定分割払いのうち元金均等返済とwith out方式リボルビング払いの違いは、毎月決まった定額の元金を支払うのは同じですが、元金均等返済の場合は支払回数を固定します。その為予め支払回数を指定された回数の中から選ぶのが一般的です。指定される支払回数は2,3,6,12,18,24・・・と6の約数か倍数が一般的です。with out方式リボルビング払いの場合は毎月の元金返済金額を固定しますので返済回数は決められません。ところが、12万円を12回で返済する元金均等返済と12万円を毎月1万円宛支払うwith out方式リボルビング払いは追加借入が無い場合には支払金額・元利金の内訳は全く同じです。
しかし、追加借入を行った場合は、元金均等返済の場合は毎月の返済金額は最初の借り入れ分と追加の借り入れ分が重複しますので増額になります。一方、with out方式リボルビング払いの場合は毎月の返済額は返済金額は変われませんが、返済期間が延びます。
同様に、元利均等返済とwith out方式リボルビング払いも同じで、元利均等返済の場合は上記元金均等返済と同じく支払回数を固定するため、支払回数は定められた回数の中から選択します。一方、with out方式リボルビング払いは毎月の元利金返済額を未収利息が発生しない金額以上に設定するだけで支払回数は定めません。
なお、リボルビング払い方式の派生型を含めて詳細は、「クレジットカード及びローンカードのリボルビング支払方式」のページをご覧ください。