賦金率

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元利均等返済の賦金率とは、ローンの元本1円あたりの毎月の返済額を表した割合で、返済計画を簡単に把握するために用いられます。賦金率は返済期間と利率によって決まり、借入金額に賦金率を乗じることで毎月の返済額を簡単に算出できます。

賦金率の計算の基礎となるのが年金現価係数という金融数学の考え方です。元利均等返済においては、借入元本に対して毎月一定額を支払いながら元本と利息を返済していきます。このとき、返済額の算定には「年金現価係数」が用いられます。これは、将来にわたって一定額を支払ったとき、その現在価値がいくらになるかを示す係数です。つまり、借入元本は「毎月支払う一定額(元利合計)の現在価値」と見なすことができ、この関係から毎月の返済額(=賦金率)を逆算することができます。

つまり、将来にわたる一定額の支払いの現在価値が借入金額になるように、毎月の返済額を設定する必要があり、その額を計算する係数が元利均等返済係数(=年金現価係数の逆数)です。この係数に基づき算出されたものが賦金率であり、実務では一覧表として用意されていることが多く、簡便なシミュレーションにも活用されています。

例えば、金利3%・返済期間20年の賦金率は「元本1円あたりの月返済額」が約0.0554円となり、借入金額が多ければ多いほどこの賦金率に比例して返済額が増えるという仕組みです。賦金率は返済計画の立案や借入可否の判断において重要な役割を果たしています。

賦金率を求める計算式は、次の式でを求められます。
賦金率の計算式
x:賦金率
R:年利率(表面金利) R/12を月利率rとして置き換えても可
n:支払回数

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