長期プライムレートとは、銀行が信用力の高い優良企業に対して1年以上の長期貸付を行う際に適用する最も優遇された金利のことです。この金利は主に、新発10年物国債の利回りを基準に、各銀行の資金調達コストや信用リスク、経費などを加味して決定されます。また、金融市場の動向や日本銀行の金融政策も影響を与える要因となっています。長期プライムレートは短期プライムレートと比べて見直し頻度が低く、比較的安定していることが特徴です。
適用される商品としては、優良企業向けの長期固定金利型貸付が中心であり、その他にも、設備資金や不動産購入資金などを対象とした長期ローンに用いられることがあります。さらに、一部の金融機関では、固定金利型の住宅ローンの参考金利として長期プライムレートを採用する場合もあります。